2011年05月08日

MPアダプターを試す(その2)

アダプターが届いてから試奏するまでにちょっと時間がかかってしまいましたが,先日やっと試すことができました。

KINGのバストロンボーン用のアダプターということでしたので「KING 6B SilverSonic + willie's1GW」の組み合わせで試してみました。

アダプターとマウスピースのフィッティングおよびアダプターと楽器のマウスパイプのフィッティングもガタはなくピッタリとしており,問題はありません。
さて,実際に吹いてみたところ,まず最初に感じたのが,楽器に上手く振動が伝わっていないということでした。アダプターを介することになるので振動が伝わりにくくなる可能性はあると思ってはいたのですが,マウスピースから楽器に振動が伝わらなくなっているのがはっきりと感じられました。特にピアノで音量を絞って吹くと全く鳴らなくなってしまいます。フォルテシモであればさほど気にならなくなるのですが・・・・。私自身がこの状態に慣れていないせいもあるかと思い,じっくりと音を出し続けたのですが,結局ツボが見つかりませんでした。アダプターを外した状態で直接マウスピースを装着すると,きれいに鳴りますので,やはりアダプターの影響があるのかなと。もちろん,私の楽器は銀ベルなので相性が悪く,他のモデルであれば問題なく使用できる可能性はあります。結果として,残念ながら私の環境ではこのアダプターはあいませんでした。

制作者の方からは「『アダプタ』はトラブル防止のためお手元にアダプタが届き、使用感をお確かめいただいた後に決済をお願いいたします。『予想以上にピッチコントロールができない』等のご意見もありますのでこのような形の取引とさせていただきます。『全く使い物にならない』と判断された場合は返品も可能です」とのお話しをいただいておりましたので,状況を報告させていただき,今回は見送らせていただくということにいたしました。

これまでにアダプターを使用したことといえば,中細管から太管の楽器に買い換える人に付き合って楽器店で選定をした祭に,太管のマウスピースが手元になかったため,細管のマウスピースにアダプターをつけて使用したとき,とても音程が取りづらかったことがあります。また,今回と同じようにKINGのバストロンボーンに既存の気に入ったマウスピースを使用するためにアダプターの製作をアイルリッヒのショーンさんに相談したところ,「よい効果は得られないのでやめた方がよいです」とアドバイスをいただいたこともあります。しかし,ベストブラスの細管のマウスピースに同社製のアダプターを装着して使用している人は全く使用に問題はないと言っていますし,組み合わせによるのかもしれません。今回も,もともと「キング KING 6B 7B アダプター」としての製品でしたし,現在も「キング KING バストロンボーン用 アダプター」として出品されていますので,もともとそれように作られているものだと思います。ですから,試奏後にじっくりと調整をしながら修正をしていただけばマッチするものが出来上がったのかとも思います。ただ,工房が私のところから直線距離で約500キロも離れていますので,気軽にというわけにはいきませんでした。残念。

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posted by 坊主頭 at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | トロンボーン
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